顔面神経麻痺は鍼灸で改善
2023年09月23日
・顔面神経麻痺とは?
顔の動きが悪くなり、顔の筋肉を動かす神経に麻痺が起きる病気です。
顔面神経麻痺が疑われる場合は、治療を早めに開始してください。
上図のように、顔面神経は脳から出た多くの分岐を出し、様々な器官や筋肉を支配しています。
この経路のどこかで顔面神経に障害が起こると、麻痺が発生します。
〇顔面神経麻痺は、大きく三つの症状に分けられます。
1.顔面神経完全麻痺
顔面神経の支配する筋肉が全て動かなくなり、完全麻痺状態になってしまいます。
特に、①腫瘍の摘出手術を受けた時や②外傷で顔面神経が根本から完全に切断された時です。
2.顔面神経不全麻痺(病的共同運動と表情筋拘縮を合併する)
③Hunt症候群、④Bell麻痺により顔面神経麻痺になり回復したとき、腫瘍摘出のときに、顔面神経がダメージを受けてしまったときに発症します。
3.顔面神経不全麻痺
顔の動きのうち一部の顔の動きが弱く、生まれつき発症していることが多いです。ただ、外傷で顔面神経の一部が切れてしまった場合にも発症します。
①腫瘍の摘出手術
主に耳下腺腫瘍や、聴神経腫瘍の摘出時に顔面神経が一緒に切断されたり、ダメージを受けると起こる症状です。
②外傷
顔面に深い傷を負った場合、顔面神経の一部が全て切断され顔面神経麻痺が起こります。
③Hunt症候群、④Bell麻痺
どちらとも、ある日突然片側の顔が動かなくなる症状を言います。
③Hunt症候群→麻痺を起こしている側の耳に帯状疱疹が出たり、難聴、めまいを伴います。
④Bell麻痺→顔の片側が、顔面神経麻痺を起こす症状を言います。
〇当院では、顔面神経麻痺に、鍼灸での治療を施します。
鍼灸治療は、筋の緊張や麻痺に伴う顔面拘縮や拘縮による、左右非対称、病的共同運動の軽減などに効果があり、鍼をすることで刺激を受け、筋肉の凝りの改善、血流が良くなることで、神経の動き、筋肉の動きが良くなって改善していきます。
100%元に戻ることは難しくても、鍼灸をすることで、80%~90%に改善することはあります。特に一回目の施術から効果を得ることができる場合も多いです。